トシノサ恋 ~永久に…君に~

その勢いで彼は壇上に上がると

荒々しくマイクを手に取った。

「…今の話しは違うっっ!

紗和っっっ…いや、先生は悪くない!

俺が…俺はずっと先生が好きだった…

だから、何度も何度も…

好きだって強引に言い寄ったんだよっ!

その上…同情されるような事して…

先生は……優しいから断れなくて…

仕方なく…俺と一緒にいてくれたんだっ!

ただ、それだけだから…だから

今のは全然ちがくて…悪いのは全部…

俺だから…だから……

頼むから…

先生を辞めさせないでくれよ…っ!」

そう言った彼は少し項垂れると

最後に"頼むから…"

弱々しいく掠れた声が聞こえた。

「新井くん…大丈夫だから…」

私は、彼に聞こえるくらいの

声で囁いた。

そして、そのまま壇上を降りると

横に立っていた先生方に一礼し

開いている扉の方に向かった。

扉の前には平野先生が微かに笑って

私を見つめていた。

私は、もう一度深く頭を下げ

その横を通りすぎようとした

その時…