「…今の放送…って…」

彼が不思議そうな顔でそう言いかけると

私は、その話を遮るように話し出す。

「ちょっと待って…今、平野先生…

呼んでくるからっ…ねっ?」

そう言って私は、平野先生の机に

小走りに近寄る。

「平野先生…っ!新井くん、来ました。」

その言葉に驚くように勢いよく

振り返り私を見る平野先生…

「…えっ、新井がっっ!」

「はい、来ました…平野先生…

彼の事、よろしくお願いします。」

私は、そう言って頭を下げた。