トシノサ恋 ~永久に…君に~

「えっ、本当に……っ。」

恐る恐る私は、交通整理をしている彼に

近づいていく。

まさか……私は、半信半疑だった。

ふと、彼は私の方を見ると

周りにいた人に頭を下げて、私の方に

走りよってくる。

「……間違いない、彼だ。」

その彼は昨日、厳つい男を

殴り倒していた人物。

まさか……彼が?

新井くん……っっっ!?

こんな事って…ある?

彼は、眉間にシワを寄せて

鋭い目をしながら近寄ってくる。

しかも、猛然と突進してくる様な

迫力で……。

えっ、え?……

まさか私…殴られないよね?

大丈夫だよねっ?!

そう身構えた時……

「……あ、どうも…。」

彼は、私の前にくると頭を下げた。

「あっ、はい、どうもっ……

あの…もしかして新井 光くん?」

……お願いします。

人違いと言ってっっ!

「え、そうですけど……。」