再びというのは、謹慎中に一度
新井くんに会いに行ったのだ…。
けど…
アパートは、すでに引き払われた後で
もう、そこに新井くん達の姿はなかった。
携帯も繋がらない…。
きっと…彼はもう私に
会うつもりはないのだとわかった。
わかっていた事だけど
それが現実になると
こんなにも苦しいものだなんて…。
まるで、今までの事の方が
嘘なんじゃないかって…思った。
だって、そうだよね…
私は教師で…彼は生徒。
普通は、交わる事はない。
あの日に出会わなかったら
きっと…
今も、彼はただの生徒の一人だった。
だから、時々今でも…
これは何かの間違いで
本当は私と彼は初めから何も
なかったんじゃないかって思う。
彼の笑顔が…
あの日、私を見た真っ直ぐな瞳が…
私の胸を深く貫いた…
それらがすべて夢だったら…。
「新井くん…
本当に夢なら…良かったのかな…」
彼の名前をポツリと呟きながら
アパートのドアにゆっくりと
触れたその瞬間…
"…紗和っ!"
えっ…?!
彼の笑顔と一緒に、私を呼ぶ
少し掠れた声が聞こえた…っっ。
時間が巻き戻された様に
彼と過ごした時間が蘇ってくる。
その一瞬、一瞬が鮮明に蘇る。
「ああ…そうだ…った…。」
新井くん…ごめん…
……違う…
夢なら良かったなんて…嘘だ。
私達…ちゃんと出会った…。
先生とか…生徒だからとか
何が正しくて…
どれが間違いかなんて…
どうでもよかった…。
そんな事…本当はずっと…
どうでもよくて…。
新井くんはただ…
ずっと…ただ真っ直ぐに
私を見ていてくれてた。
正面からぶつかってきてくれた。
そして、私の事を守ろうとして
私の前からいなくなった。
新井くんは…
ずっと、自分の気持ちに正直でさ…
…どれが正解かなんて
どうでも良かったんだよね。
ただあの瞬間だけは…
一緒に笑い合って、楽しくて…。
それが、全てだった…。
私、ただ楽しかったんだ…。
私…
新井くんに出会えて
全てが変わったんだ…。
世界が明るく輝いて見えたの。
あなたの言葉で…
あなたを信じる事で…
それだけで勇気がでた。
嬉しかった、本当に…。
この年になるまで…
こんな気持ち知らなかったから。
初めてだった…
誰かを好きになると
こんな気持ちになるんだって
こんな風になるんだ…って…。
キラキラ輝いていた…。
私…
ずっと…あなたに恋してたんだね。
こんな素敵な気持ちをくれて
ありがとう。
お礼、まだ言ってなかった。
新井くん…会いたいよ。
もう一度…
あなたに会いたい。
私は、カバンの中から箱を出して
その箱を開けて中をじっと見つめた。
そこには彼からのネックレスが
キラキラと輝いていた。
「ごめん…
こんな簡単な事だったのに…
本当に気づくの遅いよね…。」
そう言うとネックレスを胸に着け
再び歩き出した。
今度は、ちゃんとあなたを守る…。
もう、先生だからとか言わない。
好きだから守りたい。
新井くん…
今でもこれだけははっきりしてる。
私…全然後悔してない。
これからは…
ありのままで生きる。
だから、必ずあなたを見つける…。
そして、今度こそ…
ちゃんと笑って、さよならしよう。
新井くんに会いに行ったのだ…。
けど…
アパートは、すでに引き払われた後で
もう、そこに新井くん達の姿はなかった。
携帯も繋がらない…。
きっと…彼はもう私に
会うつもりはないのだとわかった。
わかっていた事だけど
それが現実になると
こんなにも苦しいものだなんて…。
まるで、今までの事の方が
嘘なんじゃないかって…思った。
だって、そうだよね…
私は教師で…彼は生徒。
普通は、交わる事はない。
あの日に出会わなかったら
きっと…
今も、彼はただの生徒の一人だった。
だから、時々今でも…
これは何かの間違いで
本当は私と彼は初めから何も
なかったんじゃないかって思う。
彼の笑顔が…
あの日、私を見た真っ直ぐな瞳が…
私の胸を深く貫いた…
それらがすべて夢だったら…。
「新井くん…
本当に夢なら…良かったのかな…」
彼の名前をポツリと呟きながら
アパートのドアにゆっくりと
触れたその瞬間…
"…紗和っ!"
えっ…?!
彼の笑顔と一緒に、私を呼ぶ
少し掠れた声が聞こえた…っっ。
時間が巻き戻された様に
彼と過ごした時間が蘇ってくる。
その一瞬、一瞬が鮮明に蘇る。
「ああ…そうだ…った…。」
新井くん…ごめん…
……違う…
夢なら良かったなんて…嘘だ。
私達…ちゃんと出会った…。
先生とか…生徒だからとか
何が正しくて…
どれが間違いかなんて…
どうでもよかった…。
そんな事…本当はずっと…
どうでもよくて…。
新井くんはただ…
ずっと…ただ真っ直ぐに
私を見ていてくれてた。
正面からぶつかってきてくれた。
そして、私の事を守ろうとして
私の前からいなくなった。
新井くんは…
ずっと、自分の気持ちに正直でさ…
…どれが正解かなんて
どうでも良かったんだよね。
ただあの瞬間だけは…
一緒に笑い合って、楽しくて…。
それが、全てだった…。
私、ただ楽しかったんだ…。
私…
新井くんに出会えて
全てが変わったんだ…。
世界が明るく輝いて見えたの。
あなたの言葉で…
あなたを信じる事で…
それだけで勇気がでた。
嬉しかった、本当に…。
この年になるまで…
こんな気持ち知らなかったから。
初めてだった…
誰かを好きになると
こんな気持ちになるんだって
こんな風になるんだ…って…。
キラキラ輝いていた…。
私…
ずっと…あなたに恋してたんだね。
こんな素敵な気持ちをくれて
ありがとう。
お礼、まだ言ってなかった。
新井くん…会いたいよ。
もう一度…
あなたに会いたい。
私は、カバンの中から箱を出して
その箱を開けて中をじっと見つめた。
そこには彼からのネックレスが
キラキラと輝いていた。
「ごめん…
こんな簡単な事だったのに…
本当に気づくの遅いよね…。」
そう言うとネックレスを胸に着け
再び歩き出した。
今度は、ちゃんとあなたを守る…。
もう、先生だからとか言わない。
好きだから守りたい。
新井くん…
今でもこれだけははっきりしてる。
私…全然後悔してない。
これからは…
ありのままで生きる。
だから、必ずあなたを見つける…。
そして、今度こそ…
ちゃんと笑って、さよならしよう。



