トシノサ恋 ~永久に…君に~

「……わかった、じゃあ。」

恵くんが電話を切ると

何かを紙に書き始めた。

そして、その紙を私の前に出す。

「え…何?」

「今、光兄に先生が家にいるって話したら

今、いる住所を教えてくれた。

11時頃に来てくれって……。」

「えっ…11時?

国道◯×線△町1丁目の歩道橋の下?」

何、これ……道路?

「あの……

光くんは、何のバイトをしているの?」

「さぁ……」

二人が顔を見合わせて笑う。

何だか、行くのが恐いんですが…。

でも……

私、新井くんと話をするって決めた。

担任として、ちゃんと彼に

向き合わないと。

私に何ができるのかわからないけど

それでも、彼の力になりたい。