流星にソファに座るよう促されて 座った。

「じゃあ、事情を説明するな⁇」

私は "お願いします" と軽く頭を下げた。

「静香は毒牙団、っていう暴走族の幹部メンバーの幼馴染で 獅龍の内部事情を探りにスパイとして潜り込んでいたことが分かった。

アイツの過去の話も、怪我をした、っていう話も 全ては自作自演だった。

透哉と司は静香を信じていた。

総長が静香を信じたもんだから、俺と仁亜は 美嘉を庇う訳にはいかなかった。

美嘉が最後に倉庫に来た日以来、透哉は不安定になっていたから 余計に 何も言えなかった。