「美嘉ちゃんは、獅龍の姫……なんだよね?」 獅龍が姫という存在を持つことは この代が初めてらしくて 麗夜君はその制度に反対していたんだったっけ? なんか、姫のことを巡って 透哉と麗夜君が大喧嘩した、って聞いたことがあるような気がする。 「もう姫じゃないから。」 だけど、もう私には関係のない話なのかもしれない。 「え?あー……、そうなんだ、ごめん。」 「……」 「……」 またしても、沈黙が続く。 その沈黙を破ったのは 麗夜君。