【元姫の決心】


「あの。」

先生は首を傾げた。

「校長室……は、ダメですか?」

先生は優しい顔をした。

「いいよ、おいで。」

来賓の方と対談をする時用のソファに腰掛け、私は 校長先生の用意してくれたプリント課題に勤しむ。

10分休憩の度に "ご褒美" と言って ちょっとしたお菓子をくれる。

嬉しいし、頑張れる。