「こんなことになるなら 私、獅龍の姫なんて やらないから。 」

私の精一杯の言葉を鼻で笑う透哉。

「そんなもん、こっちから 願い下げだ。

さっさと俺の前から消えろ!!!」

透哉は私の胸をドンーと強く押し、私は尻餅をついた。

「結局、俺は 見捨てられるんだ。」

ボソリと呟いた透哉。

見捨てられるのは、私の方でしょ。
可笑しいよ、そんなの。

何で、透哉がそんなことを言うの?