「はあぁぁぁ」
だから、4月は嫌いだ。
うなだれていると。
「あれ?まだ残ってるの?」
「うわっ」
完全に脱力していたところに突然、課の扉が開いたので、必要以上に驚いてしまった。
「あ、ごめんごめん」
私の反応のせいで企画課の水野課長も、少し慌ててしまっている。
「いえ、こちらこそすみません」
「いやいや。それより、まだやってくの?そろそろ上がったら?」
心配してくれる優しい水野課長の声に、キュンとする。
「あと少しだけ……きりのいいところまでやっておきたいので」
「そうかぁ。あとどれくらいかかりそう?」
「日が変わるまでには帰りたいと思ってます」
「え!?それ絶対今日やっておかないといけないやつ?」
「絶対というわけではないんですけど、昼間は来客が多くて、自分の仕事がなかなかできないので……」
「あぁ、この時期、総務は忙しいもんねぇ」
「はい……」
「でも、もうこの辺にしておきな。体壊しちゃ元も子もない。ね?」
だから、4月は嫌いだ。
うなだれていると。
「あれ?まだ残ってるの?」
「うわっ」
完全に脱力していたところに突然、課の扉が開いたので、必要以上に驚いてしまった。
「あ、ごめんごめん」
私の反応のせいで企画課の水野課長も、少し慌ててしまっている。
「いえ、こちらこそすみません」
「いやいや。それより、まだやってくの?そろそろ上がったら?」
心配してくれる優しい水野課長の声に、キュンとする。
「あと少しだけ……きりのいいところまでやっておきたいので」
「そうかぁ。あとどれくらいかかりそう?」
「日が変わるまでには帰りたいと思ってます」
「え!?それ絶対今日やっておかないといけないやつ?」
「絶対というわけではないんですけど、昼間は来客が多くて、自分の仕事がなかなかできないので……」
「あぁ、この時期、総務は忙しいもんねぇ」
「はい……」
「でも、もうこの辺にしておきな。体壊しちゃ元も子もない。ね?」