「ねえ、有紀。会長がいつもと違うよ」 亜矢の言葉に引きつった笑いを返すしかない。 和海は最前列で両端を渡辺先輩と翔先輩がはさんでいるから客席からは分からないかもしれないが、ステージから見たら和海は近寄り難い雰囲気を出して、だいぶ怖い。 「有紀ちゃん何かしたの?」 「ちょっと」 「ダンスが始まる前にどうにかしてほしいんだけど」 「難しいかな」 私は2人から逃げるようにステージの袖に入った。