「どうしてこんなことするのぉ……?」
連れてこられたのは体育館裏にある校内で一番汚いトイレだった。
掃除がほとんどされていないトイレ内はカビ臭く、ジメジメと湿気がこもっている。
「アンタにチャンスをあげる」
その場に正座させられているカンナの目の前には500mlのペットボトル。
中身は濁った水。
和式の便器に溜まっていた水だ。
「これ飲んだらさっきのお金返してあげる」
カンナの前にペットボトルを置くと、美波は「あー、きったねぇ」とすぐに水道で手を洗った。
「ちょっと、マジでぇ~?やりすぎじゃない?あたし、こういうの無理なんだけどぉ」
美波の行為にドン引きしている砂羽なんてお構いなしに美波は命令する。
「さっさと飲んで。一滴でも零したらアウトね」
「美波ちゃん、こんなのおかしいよ!」
美波を見上げて抗議する。



