チャックを開けて我が物顔でカンナの財布を探す美波をじっと見つめる。
「これって恐喝だよねぇ?カンナ、美波ちゃんにお金取られてなくなちゃうよぉ……!」
「うるさい!」
カンナのお財布を見つけた美波は財布の中の万札を数枚引き抜いた。
「やっぱり持ってるくせに。出し惜しみするんじゃねーよ!」
お札だけをポケットに押し込む美波にカンナは食い下がった。
「返してよ~!それ、カンナのお金だから!!返してー!!」
美波の腕を掴んだカンナを「離せよ!」美波はうっとおしそうに振り払う。
「もうカンナ持ってこられないから……。もう無理だよぉ!」
困ったように眉をㇵの字に寄せると、美波は「ふーん」と言ったっきり黙った。
そして、ふと思いついたように言った。
「分かった。返してあげるから、ついてきて」
美波は悪意のある笑みを浮かべると、背中を向けて歩き出した。
「これって恐喝だよねぇ?カンナ、美波ちゃんにお金取られてなくなちゃうよぉ……!」
「うるさい!」
カンナのお財布を見つけた美波は財布の中の万札を数枚引き抜いた。
「やっぱり持ってるくせに。出し惜しみするんじゃねーよ!」
お札だけをポケットに押し込む美波にカンナは食い下がった。
「返してよ~!それ、カンナのお金だから!!返してー!!」
美波の腕を掴んだカンナを「離せよ!」美波はうっとおしそうに振り払う。
「もうカンナ持ってこられないから……。もう無理だよぉ!」
困ったように眉をㇵの字に寄せると、美波は「ふーん」と言ったっきり黙った。
そして、ふと思いついたように言った。
「分かった。返してあげるから、ついてきて」
美波は悪意のある笑みを浮かべると、背中を向けて歩き出した。



