イジメ返し3

おかしい。さっきから誰かに見られているような気がする。

背後に感じる人の気配に全神経を集中させる。

振り返ると誰もいない。でも、確かに誰かがカンナのことを見ているような気がする。

人気のない公園の横を通り過ぎる。

桃ちゃんが引っ越す前の日、カンナと桃ちゃんが最後に遊んだのがこの公園だった。

無邪気に遊んだあの日。家に帰るとママは死んでいた。

たった一人で自分の命を絶った。

自分で死を選ぶことよりも生きている方が苦痛だったんだ。

ママはそれほどまでの恐怖と苦痛を与えられ続けた。

「――ねぇ、君だよね?カンナちゃんでしょ?」

背後から足音がする。

振り返ると、カンナの後ろに黒い影が立ちふさがった。