イジメ返し3

「お金が欲しいんじゃないよ~。カンナのパパはたくさんお金を稼いでるし。ただね、今回のこの計画もカンナじゃなければ成功しなかったと思うの」

「ハァ?」

「だって、おじさんはカンナが可愛いから声をかけてきてくれたんだもん。もしあそこに立ってたのが美波ちゃんだったら、怖がって近付いてきてくれなかったかもよ~?」

「アンタさっきから何が言いたいわけ?」

美波の目の下が怒りに引きつれる。

もっとだ。もっと怒らせてやる。

その高いプライドを少しだけ傷つけさせてもらうね。

何も知らずにおじさんからお金を巻き上げる作戦に駒として使われたんだもん。

カンナにはそれぐらいしてもいい権利があるはずだ。

「だーかーら、美波ちゃんってばおバカさんだなぁ~!美波ちゃんって可愛くないでしょ~?カンナみたいに目が大きくないし、お化粧だって濃いし、髪の毛だってお人形の毛みたいにパサパサで絡んでて痛んでるし。学校の男の子たちも美波ちゃんのこと怖がってるよぉ~?今はヤンキーみたいなそういう見た目も流行らないし、ダサいよぉ?その点、砂羽ちゃんはセンスもいいし流行最先端って感じ~!」

できるだけハッキリした口調でそう告げると、翔平の顔が歪んだ。

彼女のことを悪く言われても言い返さないところを見ると、もしかしたら翔平はそこまで美波への想いが強いわけではないのかもしれない。

互いが互いを想う気持ちは明らかに美波から翔平の方が重たい。

「ちょっ、アンタ、マジでやめなって!」

砂羽はびっくりしながらも楽しそうに口元を緩ませてこれから起こる何かに胸を弾ませているように見えた。