イジメ返し３

「由美子、やめろ……！俺はいいから」

鼻血を必死に手の甲で拭いながら彼女に逃げるように言う男の子。

すると、翔平は「可哀想にな。彼女、脱いでお前のこと助けてくれないってさ」と笑った。

その瞬間、翔平は男の子の腰のベルト付近を掴み勢いよく下に引っ張った。

「ほら、脱げよ！」

ゲラゲラと楽しそうに笑いながら引っ張ると、男の子の下着が露になった。

「や、やめてください!!」

「抵抗すんじゃねぇよ!!」

「お願い、やめてぇぇーーー!!」

絶叫しながら下着を押さえる男の子と泣き叫ぶ彼女の声が廊下に響き渡る。

「ブスは黙ってろ！」

翔平に一喝された彼女が体を震わせる。

「死ね、オラッ！」

翔平は顔色一つ変えずに、彼の顔面を思いっきり蹴飛ばす。

男の子の頭がぐらりと揺れた。

途端、脳震盪をおこしてしまったのか、彼は下着を押さえたままピクリとも動かなくなった。