イジメられっ子がイジメっ子にイジメ返しをする。

されたこと以上の苦しみを味合わせる。

それを計画し、実行し、成功させたカンナちゃん。

カンナちゃんの仕掛けた命がけのイジメ返しに触発を受けている人間が大勢いる。

それだけこの世界にはイジメに悩んでいる人が多いということ。

大人も子供も関係ない。

イジメた人、イジメられた人、それを傍観している人。

ひとりひとりがその過ちに気付かないままいれば、

イジメに歯止めがかからなくなる。

もちろん、カンナちゃんのイジメ返しに手を貸した私も同罪だ。

私は生きている間ずっと贖罪を抱えながら生きていくことになる。

けれど、それを選んだのは……私だ。

【カンナ様のご遺志を継ぎ、本日イジメ返しを始めます】

SNSのハッシュタグに【イジメ返し】とつけた投稿がされた。

すると、すぐに反応がある。

【応援してます!】

【カンナ様の意思を私も受け継ぎます!】

コメント欄が大いに盛り上がっている。