「カンナ……アンタのイジメ返しは……成功だよ……」

涙がとめどなくあふれる。

これは人を傷つけることを繰り返してきたあたしへの罰。

因果応報だ。

あたしはそれだけのことをしてきたのだ。

それを今になってようやく気付くなんて。

遅すぎた。気付くチャンスはいくらだってあったはずなのに。

それなのに……。

後悔ばかりが募る。

「ごめんなさい……」

意識が遠のいていく。

絶望が全身を包み込む。

きっとあたし達家族が落ちる先は地獄だ。

全身がブルブルと震えて痙攣する。

白目をむき口からよだれを垂らす。

『そのどうしようもない両親と地獄に落ちてね』

意識が途絶えそうになるなか、カンナの冷たい声が脳裏を過った。