イジメ返し3

そのとき、リビングの扉がスーッと音もなく開いた。

誰かが入ってきた!!

「――助けて!!」

慌てて首を扉の方向に向けた瞬間、あたしは息をのんだ。

「あらあら、美波ちゃんってば泣いてるの~?そんなところに寝転がっちゃって。ふふっ。なんか芋虫みたい!!」

あたしを見つめてキャハハハハと大声で笑っているのはカンナだった。

カンナの登場に里子の両親がひるむ様子はない。

それどころか互いに目を見合わせてうなずく。

それはまるで同じ何かを成し遂げようとする同士のように見えた。

「うわぁ~!思った以上に寒いねぇ、この部屋!美波ちゃんも美波ちゃんのパパとママも凍死寸前だね~!!」

「どうしてアンタがここに……」

「ふふっ。聞きたい~?これ、ぜーんぶカンナと里子ちゃんのパパとママが計画したことだもん。あっ、里子ちゃんのパパとママは気にせずに続けてね~?」

カンナの言葉に里子の母親は再びペンチを握った。

再び部屋の中にこだまする両親のうめき声。


「待ってよ!アンタたち二人自首するって言ってたじゃない!!」

「バカだなぁ、美波ちゃん!この程度で終わりになるわけないでしょ~?」

なに?一体何が起きているの……?

まさか……これがイジメ返し……?