「こんなの、犯罪でしょ!?あたしを追い詰めたつもりでいるんだろうけど、こんな動画公開したら自分たちだって追い詰められることになるんだから!」
声の限り大声で叫ぶと、里子の父親は呆れたようにフンと鼻で笑った。
「そんなことバカな君に言われなくても知ってるよ。知っていてやってるんだ。だってもう失うものも守るものもないんだから。僕たちはもうこの世に未練はない」
「……ハァ!?」
「君や君の両親が傲慢で利己的で残酷なことをしてものうのうと生きてこられた理由を教えてあげよう。それはね、君たちが強い人間だからじゃない。周りの賢く正しい人間が君たちから距離を置いていたからだよ。まともに相手にしても相手にならない人間だって知っているから。みんな守るものや失いたくないものがあるから我慢していたんだ」
「だから、結局何が言いたいわけ!?謝ればいいの!」
長々と訳の分からないことをしゃべり続ける里子の父親に苛立つ。
こういう回りくどいところ里子にそっくり。
親が親なら子も子だわ。
「結論から言うと、君たちと戦うために僕たちは全てを捨てることにした。もう我慢しないよ」
里子の父親はそう言うと、再び床に転がったバケツを掴み上げてキッチンの奥へ消えていく。
そして、戻ってくるなりそのバケツの水を頭を垂れている両親にぶちまけた。
声の限り大声で叫ぶと、里子の父親は呆れたようにフンと鼻で笑った。
「そんなことバカな君に言われなくても知ってるよ。知っていてやってるんだ。だってもう失うものも守るものもないんだから。僕たちはもうこの世に未練はない」
「……ハァ!?」
「君や君の両親が傲慢で利己的で残酷なことをしてものうのうと生きてこられた理由を教えてあげよう。それはね、君たちが強い人間だからじゃない。周りの賢く正しい人間が君たちから距離を置いていたからだよ。まともに相手にしても相手にならない人間だって知っているから。みんな守るものや失いたくないものがあるから我慢していたんだ」
「だから、結局何が言いたいわけ!?謝ればいいの!」
長々と訳の分からないことをしゃべり続ける里子の父親に苛立つ。
こういう回りくどいところ里子にそっくり。
親が親なら子も子だわ。
「結論から言うと、君たちと戦うために僕たちは全てを捨てることにした。もう我慢しないよ」
里子の父親はそう言うと、再び床に転がったバケツを掴み上げてキッチンの奥へ消えていく。
そして、戻ってくるなりそのバケツの水を頭を垂れている両親にぶちまけた。



