イジメ返し3

「お父さん、どう?うまく撮れた?」

「あぁ、もちろんだよ」

喉の奥がひりつくように痛み、自然と涙が零れる。

何言ってんの、こいつら。今までの全部録画していたっていうの……?

里子の父親はサイドテーブルの上に固定してあったスマホを弄りながら薄気味悪い笑みを浮かべている。

「これをSNSにあげよう。君の苦しみに喘いでいる姿をネットに流したらどうなるかな?学校のみんなも見るだろうね。君がイジメていた子も。きっとざまあみろって思うだろう。でも、これは全部君自身が悪い。因果応報だよ」

そう言うと、里子の父親は慣れた手つきでスマホを鼻歌交じりにタップした。

そして、あたしにスマホをかざした。

「おっ、すごい反響だ!ものすごい勢いで拡散していくよ。君も見てごらん?」

「な、なんてことしてくれたのよ……!早く消して!早く!!!!」

ようやく声が出た。里子の父親が再生した動画には里子の両親に悪態をつくところから今までの全て記憶されていた。

それをSNSにアップしたことで動画は物凄い勢いで拡散されていく。

「今、動画共有サイトにも同じものをアップしたよ。再生回数がすごいことになってるよ。残念ならがもう君は終わりだね」

クックッと喉を鳴らす里子の親父を睨み付ける。