イジメ返し3

「そうか。自分に都合の悪いことは覚えていたとしてもそうやってしらを切るんだな。だったら仕方がない。全部、思い出してもらおう。そして、僕達が教えてやる。里子の気持ちをお前に味合わせてやる」

「苦痛も痛みも絶望も全部味わうといいのよ。そうして、自分が行ってきた数々の過ちを悔やみなさい」

里子の両親はそう言うと、揃ってキッチンの奥へ消えていく。

チッ、マジでなにほざいてんだか。

こんなこと続けられるわけがないのに。

アイツらにあたし達を傷付けることはできない。

そんな勇気などこれっぽっちもない人間だということは知っている。

イジメられる奴は弱いからイジメられるのに。

嫌なら抵抗すればいいじゃない。やり返せばよかったの。

それすらできずに自ら死を選んだのは里子よ。

悪いのは里子。あたしを逆恨みするなんて馬鹿げている。

後ろ手に縛られた紐を手首から外そうと試みる。

あいつらはきつく結んだつもりなんだろう。でも、紐に隙間ができている。

これなら時間をかければ手首を抜ける。

あたしは心の中でほくそ笑む。