「雪が降っていた寒い日に……あなたは体育館倉庫に呼び出した里子を下着姿にして水をかけたのよね?」
「そんなことあったっけ?覚えてないから」
淡々とした口調で問いかける里子の母親にしらを切る。
今もハッキリと思い出すことができる。
『お願い……美波ちゃん……。お願いだから』
必死に涙を流して頼む里子の体操着をはぎ取って下着姿にしたあの日。
羞恥心か寒さか、そのどちらもかもしれない。
全身をブルブルと震わせてボロボロと涙を流している里子にあたしは無慈悲にバケツに入った水を全身にかけた。
あの日は最高気温が0度を下回り、雪が降るほど寒い日だった。
水をかけられた瞬間、里子の体からは湯気が立った。
『ヤバっ、湯気出てんだけど!超ウケる!!動画撮ろうよ、動画!!SNSにアップしたら再生回数やばそう!』
近くにいた砂羽が慌ててスマホを構える。
『お願い……。やめて……SNSはやめて……』
『ハァ?やめてじゃないでしょ?やめてください、だろ?アンタ、言葉遣いもしらないわけ?自分の立場考えろよ!』
イラッときて里子に再び水を浴びせると、里子は全身を痙攣させながらマットの上に倒れ込んだ。
『わかりやすく死んだふりすんなよ』
あたしは持っていたペットボトルの炭酸ジュースを里子の口をこじ開けて強引に押し込んだ。
『うっ、うう……!!』
里子は真っ赤に充血した目をこれでもかというぐらい見開き、そして手足をブルブルと震わせる。
里子の口や鼻から溢れ出す炭酸飲料に気分が悪くなり、あたしはペットボトルを放り出してその場を後にした。
「そんなことあったっけ?覚えてないから」
淡々とした口調で問いかける里子の母親にしらを切る。
今もハッキリと思い出すことができる。
『お願い……美波ちゃん……。お願いだから』
必死に涙を流して頼む里子の体操着をはぎ取って下着姿にしたあの日。
羞恥心か寒さか、そのどちらもかもしれない。
全身をブルブルと震わせてボロボロと涙を流している里子にあたしは無慈悲にバケツに入った水を全身にかけた。
あの日は最高気温が0度を下回り、雪が降るほど寒い日だった。
水をかけられた瞬間、里子の体からは湯気が立った。
『ヤバっ、湯気出てんだけど!超ウケる!!動画撮ろうよ、動画!!SNSにアップしたら再生回数やばそう!』
近くにいた砂羽が慌ててスマホを構える。
『お願い……。やめて……SNSはやめて……』
『ハァ?やめてじゃないでしょ?やめてください、だろ?アンタ、言葉遣いもしらないわけ?自分の立場考えろよ!』
イラッときて里子に再び水を浴びせると、里子は全身を痙攣させながらマットの上に倒れ込んだ。
『わかりやすく死んだふりすんなよ』
あたしは持っていたペットボトルの炭酸ジュースを里子の口をこじ開けて強引に押し込んだ。
『うっ、うう……!!』
里子は真っ赤に充血した目をこれでもかというぐらい見開き、そして手足をブルブルと震わせる。
里子の口や鼻から溢れ出す炭酸飲料に気分が悪くなり、あたしはペットボトルを放り出してその場を後にした。



