イジメ返し3

「っ……」

寒さが全身を包み込む。夢と現実の狭間を行ったり来たりする。

何か冷たいものが体にまとわりついてくる感覚がする。

ゆっくりと目を開けると、ズキンっと後頭部が痛んだ。

「いたっ……なんなのよ……」

痛む後頭部を抑えようと腕を動かそうとしたものの、体の自由がきかない。

「えっ……?」

目を見開くと、自分の視界に映る世界がおかしいことに気が付いた。

冷たく固いフローリングの上にうつぶせで寝転んでいたあたし。

どうしてこんなところに寝転んでいるの……?

それに……どうして床が濡れているの……?

室内の気温だっておかしい。あまりにも冷えすぎている。

まるで冷凍庫の中にいるみたい。自然と歯がガチガチと震える。

この状況を理解できず顔を持ち上げてあたりを見渡してハッとした。

「なにこれ……」

思わず言葉が漏れた。口を塞がれた両親がリビングの中央にある椅子に体を固定されて座っている姿が視界に飛び込んできた。

両親は意識を失っているんだろうか。

ぐったりした様子で目をつぶっている。

「あらっ、美波ちゃん。もう起きちゃったの?」

「アンタたち……どういうつもり!?」

叫ばずにはいられなかった。

両親の前には里子の両親が立っていた。