イジメ返し3

「アンタ……自分が何言ってるか分かってんの……?」

あまりの怒りに心臓がドクンっと脈打ち、頭に血が昇る。

砂羽と翔平がいなくなったからって好き勝手言いやがって。

「美波ちゃんは自分のことをどれだけ特別ですごい人間って自負しているのか知らないけど、それはおごった考えでしかないんだよ。美波ちゃんや砂羽ちゃんのこと、クラスメイトはどう思ってると思う~?」

「は……?」

「クラスメイトのみんなのこと、自分の言うことを聞く奴隷ぐらいに思ってたんでしょ?でも、そう思っていたのは美波ちゃんだけだよ。賢いみんなは美波ちゃんを避けてたの。面倒なことに巻き込まれたくないから。それを美波ちゃんは自分がスクールカーストの頂点にいるって喜んでた。そういうのってお山の大将って言うんだよ~。あっ、その言葉知らない?バカだから仕方がないか!」

ふふふっと不敵な笑みを浮かべるカンナ。クラスメイト達は黙ってあたし達の動向を見守っている。

「ふざけんな!バカなのはアンタでしょ?その気持ち悪いしゃべり方もやめろよ!お前も母親のように死ねよ!」

あたしはカンナの頬を思い切りはたいた。

パシッという乾いた音の後、カンナがにやりと笑った。

「ほら、言い負かされそうになるとそうやって、ふざけんなとか死ねとか大きな声で暴言を吐いてその場をやり過ごそうとする。正論の前には腐った脳みそで思いつく対抗手段はそれしかないんだもんねぇ。あ~、哀れだねぇ。その挙句、手を出して攻撃するんだよね。それが美波ちゃん……ううん、美波ちゃん一家の常套手段でしょ?」

その言葉にプチンっと頭の中で音がした。

気付いた時にはカンナの頬に拳を叩き込んでいた。

カンナはそのまま後ろに倒れ、あたしはカンナの上に馬乗りになった。