イジメ返し3

「イジメ返しなんて無理に決まってるじゃん。そもそもスクールカーストの頂点にいる人間が底辺にいる人間にやり返されるはずがないんだから。そもそも、同じ土俵になんて立てないから」

「そんなことないよぉ~?」

「フンっ、勝手に言ってれば?無理なものは無理。大人でも子供でも強い者と弱い者は存在するの。アンタだってそれを身をもって体験したでしょ?アンタの弱いママが死んでさ」

あたしの両親に何かをされてもそれ相当の対応をすればよかったのだ。

言い返すこともせず黙って言いなりになっていて勝手に心を壊して突然自殺したのは、他の誰でもない。カンナの母親だ。

弱い者は自然と淘汰される。それが世の定め。

人間だって動物と一緒。強い者は弱い者を食い、弱い者は強い者に食われる。

「ママは弱くなんてないよ~。イジメられて自殺した人が弱いだなんて思ってる美波ちゃんの考えは浅はかすぎるよ。まぁ、おバカさんだから仕方がないね~?」

「……は?」

「そもそも、根本的に考え方が間違ってるの。心が強かった人が弱くなっていくように仕向けたのは誰?イジメた人間でしょ?イジメられなければ、心も弱くならなかったし、自殺しなかったかもしれない。キッカケを作ったのはいじめっ子でしょ?それなのにそれを、イジメられた人が弱かったから?バカだねぇ、本当に」