イジメ返し3

「美波……あたしのバッグ盗んだでしょ!?返してよ!!」

「ハァ~?何の話?まさかアンタあたしのこと疑ってんの?」

「疑うもなにも、美波しかいないでしょ!?あたしがあのバッグを今日学校に持ってくるのを知ってたのは美波しかいないんだから!」

まくしたてるように言ってからハッとする。

美波は怒りをぶつけるだけで対抗できるような相手ではない。

あたしは一度気持ちをしずめてこう懇願した。

「ねぇ、お願い美波。あたしたち友達でしょっ?あたし、今お金ないとヤバい状況なの。お願いだから返してよ。あっ、今度なんかおごるしさ!ねっ?いいでしょ?」

「ふーん。金がいるならカンナに援助してもらえば?放課後、仲良さそうにしてたでしょ?」

「べ、別に!たまたましゃべってただけだから!」

慌てて取り繕う。

そもそも全ての始まりはカンナだったのだ。カンナがSNSを始めたことで色々とあたしの中での計画が変わっていってしまった。

カンナをうまく利用しようとしていたはずのあたしがカンナにハメられてしまうなんて。

悔しくて唇を噛む。

「ていうかさ、アンタ今朝あたしに言ったじゃん。友達やめようって」

「いや、あれはさぁ、ちょっとした言葉のあやっていうか……ケンカしたときにたまたまちょっと口走っちゃっただけで……」

「嘘。アンタ、あたしの悪口SNSの裏アカで垂れ流してたでしょ?もう全部知ってるんだから」

美波の言葉に「えっ」と言葉を漏らすのが精いっぱいだった。