イジメ返し3

「は……?特定なんてできるわけないじゃん」

その言葉には自分の願いも込められていた。

まさか特定されるはずがない。だってカンナのSNSに悪口を書いたのはあたしの複数ある裏アカだし。

掲示板にだって匿名で書き込んだしバレるはずがない。

大丈夫。カンナがハッタリをかましているだけ。

「ううん、できるよぉ。パパもカンナが誹謗中傷されたことをすっごーく怒ってるの。だから、絶対に犯人を捜し出すって。パパは警察ともコネがあるし、犯人を捜し出すことだって簡単にできるんだよ」

「まさか……」

「今ね、運営会社にIPアドレス公開を求めてるところ。カンナって本名でやってて顔も出してたでしょ~?だから、社会的評判を下げられるような侮辱的発言があった場合に名誉毀損罪とか侮辱罪で訴えることができるんだって。今朝、パパの顧問弁護士さんに聞いたから間違いないの」


「へ、へぇ。そうなんだ」

ドクンドクンッと心臓が震えているのが分かる。

大丈夫だろうと思う気持ちが半分、マズいと焦る気持ちが半分。

それを必死に悟られないように取り繕う。