イジメ返し3

「……なにこれ」

そのとき、新しいコメントに目を見開いた。

【友達いないの?一人カフェさびしー】

「は……?なにこれ」

顔中の筋肉という筋肉が痙攣をおこして引きつれる。

一体誰がこんなコメントを……?

悪意のあるコメントに苛立ち、すぐに削除する。

けれど、悶々とした気持ちが沸き上がってくる。

悔しい。でも、アンチが出るということは人気が出てきた証拠。

フォロワーも増えてきているし、仕方がないことなのかもしれない。

そう自分をなだめながらふいにカンナのアカウントが気になった。

またフォロワー増えてたりして……。

SNS初心者のカンナはアカウント名を本名にしている。

本名でやれば個人情報をすぐに特定される危険もあるのにバカな子。

呆れながら検索ワードに【西園寺カンナ】と入れる。

すぐにカンナのアカウントにヒットした。

「どうしてこんなに増えるの……?」

悔しさにギリギリと奥歯を噛みしめる。

一日3回毎日きっちり更新しているあたしに比べて、カンナは更新の頻度も中身も薄っぺらい。

バッグを映している写真も加工も光の加減も考えていないせいか、逆光になり折角のブランドバッグも良さが半減している。

ハッシュタグだってほとんど活用していない。

明らかに宝の持ち腐れだ。

だけど、それでもカンナのフォロワーの伸びは異常だ。

コメントだっていいねだってあたしの非ではない。

SNSでは誰にも負けないという自負があった。

必死になって守ろうとしていた大切なものを突然奪われたような気分。

横取りされているような気さえしてくる。

「チッ、マジでムカつく」

炎上させてやる。もう二度とSNSができないぐらいに。

あたしは右手の人差し指で力強く画面をタップした。