イジメ返し3

「ねぇ、砂羽。アンタが昨日盗んだって言ってたバッグだけどさ」

「うん」

「あのバッグ欲しいって人がいるんだよね。ほぼ定価で買い取りたいって言ってるんだけど、どうする?」

「え、嘘!マジで?」

思わぬ美波の提案に目を輝かせる。

正直、あのバッグは可愛いし私物として使ってもいいかなと思っていた。

だけど、コーデのアップをする時にいつも同じバッグっていうのも貧乏くさい。

毎回バッグを変えたい。そのためには資金が必要だ。

タダのバッグをほぼ定価で買い取ってくれたら、その資金を次のバッグを購入する際の資金に回せる。

「分かった!じゃあ、その人に売ってもらってもいい?」

「うん。じゃあ、明日学校に持ってきてよ」

全てが思い通りに進んでいる。

心の中でにんまりと笑う。

ごめんね、美波。本当はみんなから盗んだお金、24000円じゃないの。

カンナの財布にね、3万入ってたの。

もちろん、ぜーんぶあたしがもらったよ。

でも、それは美波には内緒。

だって、手を汚したのはあたしだもん。

「オッケー!明日持ってくね~!」

あたしはニコニコしながらそう答えた。