イジメ返し3

家に帰るとすぐ、撮影の準備に取り掛かる。

連写モードで複数枚写真を撮り、その中から厳選した一枚をアプリで加工する。

何度も試行錯誤を繰り返しとっておきの一枚を載せる。

この写真の価値は=あたしの価値。

このアカウントはあたし自身なんだ。

学校に向かう間も視線は常にスマホに注がれていた。

「ヤバっ、めっちゃいいね!ついてるじゃん。だよね~、あのバッグ可愛いもん」

投稿すると今までにないぐらいの反響があった。

コメントもたくさんついたし、フォロワーも増えた。

数分ごとに画面を更新してしまう。

カンナになんて絶対に負けないんだから。

そのとき、「砂羽ちゃーん!」と誰かがあたしの名前を呼んだ。

振り返ると、視線の先にはこちらに駆け寄ってくるカンナの姿があった。