イジメ返し3

食堂は校舎を一階まで降り、渡り廊下を渡った先の体育館の横に位置していた。

広々とした食堂の中には長テーブル置かれている。

入り口にある食券機で食べたいものを購入し、チケットを持ってカウンターに行くシステムのようだ。

「カンナ、先いいよ」

美波に促されて1万円札を投入してから何をたのもうか決めかねていると、横から伸びてきた手がボタンを押した。

その指は【焼肉定食】というボタンをためらうことなく押した。

「あたし、焼き肉定食~!砂羽はどうすんの?」

「えーと、あたしはラーメンで」

「オッケー!醤油、味噌、塩。どれ?」

「味噌」

「普通?大盛?」

砂羽はスマホをいじったまま微動だにしない。

美波に問われると、ようやくスマホから視線を上に持ち上げた。

そして、カンナの方をチラリとみやりこう答えた。

「大盛。で、プリンも追加」

【味噌ラーメン】【大盛+50円】【プリン】

美波は三つのボタンを迷うことなく押すと、

「チケット、あっちに出しといて。うちら先に席取っておいてあげるから」

美波は悪びれることなくそう言うと、チケットをカンナに押しつけてヒラヒラと手を振って歩き出した。