アパートの階段を駆け下りると、
「翔平……?学校はどうしたの?」
鉢合わせになった母さんが驚いたように目を見開いた。
「……自分こそなんでこんな時間に帰ってきたんだよ」
「あぁ、……えっと休憩時間なのよ。洗濯物干したり残った家事をしてまた仕事に行くわ。それで、学校は?早退したの?それとも今から行く――」
「――お前、美波の家に金払ってたのか?」
矢継ぎ早に質問してくる母さんの言葉を切る。
「え……?」
困ったような顔をして黙り込んだ様子からして間違いないのだと察する。
「なんで俺に言わなかったんだよ。何で早く俺に言わなかった!?もし知ってれば俺はあいつと付き合うこともなかったんだ!!俺がどんな気持ちで6年間生きてきたか分かるか!?」
ケガをさせたのは俺だ。こんなの八つ当たりでしかないと分かっているのに自分を止められない。
「ごめんね、翔平。もっと早く言えばよかったね……。でも、翔平は美波ちゃんが好きなんでしょ?お金のことを翔平が知ったら、美波ちゃんとギクシャクしちゃうと思ってたの」
「俺が美波と好んで付き合ってると思ってたのかよ!?」
「違うの……?」
「ふざけんな!話になんねぇよ!!」
金を払っているなら、俺が美波と付き合う必要なんてなかった。
そうすれば、岩城里子だって美波にイジメられて死なずに済んだはずだ。
「翔平……?学校はどうしたの?」
鉢合わせになった母さんが驚いたように目を見開いた。
「……自分こそなんでこんな時間に帰ってきたんだよ」
「あぁ、……えっと休憩時間なのよ。洗濯物干したり残った家事をしてまた仕事に行くわ。それで、学校は?早退したの?それとも今から行く――」
「――お前、美波の家に金払ってたのか?」
矢継ぎ早に質問してくる母さんの言葉を切る。
「え……?」
困ったような顔をして黙り込んだ様子からして間違いないのだと察する。
「なんで俺に言わなかったんだよ。何で早く俺に言わなかった!?もし知ってれば俺はあいつと付き合うこともなかったんだ!!俺がどんな気持ちで6年間生きてきたか分かるか!?」
ケガをさせたのは俺だ。こんなの八つ当たりでしかないと分かっているのに自分を止められない。
「ごめんね、翔平。もっと早く言えばよかったね……。でも、翔平は美波ちゃんが好きなんでしょ?お金のことを翔平が知ったら、美波ちゃんとギクシャクしちゃうと思ってたの」
「俺が美波と好んで付き合ってると思ってたのかよ!?」
「違うの……?」
「ふざけんな!話になんねぇよ!!」
金を払っているなら、俺が美波と付き合う必要なんてなかった。
そうすれば、岩城里子だって美波にイジメられて死なずに済んだはずだ。



