イジメ返し3

『やばいやばい!ビックニュース!!岩城さん、自殺したって!!』

『嘘!マジで!?』

『マジマジ!今、職員室大騒ぎになってるから!』

――まさか。岩城が……?

岩城が家で自殺を図ったと聞いた時、すぐに頭に浮かんだのが美波だった。

あの日、俺と岩城が家の前でしゃべっているのを見た美波は迷うことなく俺たちの元へ歩み寄り、岩城の頬をはたいた。

何のためらいもなく暴力を働いた美波に唖然とする。

パシッという乾いた音の後、「アンタ、あたしにケンカ売ってんの?」と鬼の様な形相で岩城を睨んだ。

その場で土下座を強要し、美波にひれ伏して泣いて謝る岩城の顔面を美波は何度も蹴り上げた。

ポトポトとアスファルトに垂れる岩城の鼻血。

『おい、やめろよ!』

美波を制止すると、

『翔平は黙っててよ!これはこいつとあたしの問題なんだから!こいつが最初にあたしにケンカ売ってきたんだから!』

ただしゃべっていただけだったのに。

俺が話しかけたせいでその日を境に美波は岩城をイジメた。

それはイジメという3文字で表せないぐらいのひどいものだった。

肉体的な暴力や無視やハブなどの精神的なもの。

美波は周りの人間を全員味方につけて岩城を攻撃し、そして死に追いやった。