イジメ返し3

美波と付き合えば、治療費も慰謝料も払う必要がなくなる……?

「そんなことで……いいのか?」

まさかの提案に驚きと喜びでいっぱいになる。

美波と付き合うだけで全てがなしになるならこれほどありがたいことはない。

「もちろん!ねっ、翔平~!あたしと付き合おう?」

「あぁ、分かった。付き合う。美波と付き合うから」

「やったぁ~!超嬉しい!」

笑顔で抱き着いてくる美波。

その体からは昨日美波の母親から漂ってきたのと同じ匂いがした。

鼻が曲がりそうなほど強烈なタバコの匂い。

でも、そんなことも気にならないぐらいホッとしていた。

安易な気持ちで「付き合う」と言ったことが、悪魔の契約だったなんてこの頃の俺には想像もつかなかった。