イジメ返し3

深夜、トイレに起きると母はリビングで通帳を見て頭を抱えていた。

生活費ですらカツカツなのに美波の治療費や慰謝料まで払う余裕はない。

首が回らなくなり困り果てているのがすぐに分かった。

まさかこんなことになるなんて。

わざとじゃないと必死に言い訳をしたところで、美波のケガをなかったことにすることはできない。

美波のあの親の態度から今後更に状況が悪化することは目に見えていた。

自分で何とかするしかない。

翌朝、俺は誰よりも早く登校し、昇降口の前で美波が現れるのを待った。

今、できることは美波に謝ること。そして、許してもらうことだ。