イジメ返し3

昼休みになり、誰もいない屋上に向かい煙草をふかす。

風が強い。なかなかライターの火が付かず若干の苛立ちを覚える。

ようやく火が付いた。思いっきり息を吸い込んで肺に送り込み、一気に口から吐き出す。

数回そんなことを繰り返すと気持ちが落ち着いてきた。

ポケットの中のスマホが何度も震え続けている。

【美波:翔平、今どこ?】

【美波:返事して】

メッセージの返信をしないと痺れを切らしたのか電話までかけてきた。

それも無視すると今度は伝家の宝刀に出た。

【美波:傷が痛むの】

ムシャクシャした気持ちは少しもはれない。

中学の時のあの一件以来、俺は美波に逆らえなくなった。