俺が自分の席に着くと、森田と仲良くしている数人の男がジャージやタオルを手に森田に駆け寄った。
森田を隠すように囲み、肩を叩いて何かを言っている。
あえて深刻な雰囲気を出すことなく笑顔で「大丈夫だって」と繰り返している。
頃合いを見計らって森田の仲間が動いた。
尿まみれの下半身を気にすることなく、森田の腰に手を回す。
しばらくすると、仲間たちに支えられた森田がゆっくりと立ち上がり教室から出て行った。
続くように女子達が雑巾を持ち誰に言われたでもなく床の掃除を始める。
阿吽の呼吸で行われるその一連の行為が理解できず、悶々とした気持ちが募る。
どうしてあんなことをやってやる必要がある?
まるで森田の為にクラスがひとつになったように錯覚した。
「くそっ!」
前の席の椅子を思いっきり蹴飛ばすと、男の肩がビクッと震えた。
「おい、てめぇこっち向けコラ」
苛立ったこの気持ちを抑える為の新たな標的を見つけた。
特に何かをされたわけではない。
それでも、止められない。
「な、なに……?」
振り返った男の顔は恐怖に歪んでいた。
森田を隠すように囲み、肩を叩いて何かを言っている。
あえて深刻な雰囲気を出すことなく笑顔で「大丈夫だって」と繰り返している。
頃合いを見計らって森田の仲間が動いた。
尿まみれの下半身を気にすることなく、森田の腰に手を回す。
しばらくすると、仲間たちに支えられた森田がゆっくりと立ち上がり教室から出て行った。
続くように女子達が雑巾を持ち誰に言われたでもなく床の掃除を始める。
阿吽の呼吸で行われるその一連の行為が理解できず、悶々とした気持ちが募る。
どうしてあんなことをやってやる必要がある?
まるで森田の為にクラスがひとつになったように錯覚した。
「くそっ!」
前の席の椅子を思いっきり蹴飛ばすと、男の肩がビクッと震えた。
「おい、てめぇこっち向けコラ」
苛立ったこの気持ちを抑える為の新たな標的を見つけた。
特に何かをされたわけではない。
それでも、止められない。
「な、なに……?」
振り返った男の顔は恐怖に歪んでいた。



