「あいつ、金にがめついからな。金の為なら友達売るのもわけないんだろ。お前も大変だな?」
同情に似た視線を投げかけられて慌てて首を横に振る。
そして、潤んだ目で翔平を見つめた。
「ホント辛いよ……。あの時の写真、学校の裏サイトに貼られちゃって。カンナパパ活してるとか色々なこと書かれて……。もうどうしたらいいのかわかんないの……」
「マジかよ……。写真ってまさか……美波が……?」
「そうだよ……。美波ちゃん、カンナのこと嫌いなんだと思う。だからあんな……」
唇を震わせてうつむくと、翔平がカンナの顔を覗き込んだ。
「おい、お前大丈夫か……?」
「うん、カンナは平気。それより、翔平君が心配なの……」
「なんでお前が俺の心配するわけ?」
「翔平君がこうやってお金を人から巻き上げるのも、美波ちゃんのせいでしょ?美波ちゃん言ってた。『翔平が欲しい物全部買ってくれる』って」
「……は?なんだよ、それ。美波がそんなこと言うわけないだろ」
信じられないという表情の中に感じるほんのちょっとの苛立ち。
「翔平君のこと本当に大切ならアプリで見つけたおじさんのことを脅す役割を翔平君にお願いすると思う?」
「それは……」
「美波ちゃんは翔平君の弱みを握って、利用しようとしてるんだよ」
翔平が眉間にしわを寄せる。
転校してくる前も転校してきてからもこっそり美波たちの身辺調査はさせてもらった。
翔平が美波に強く出られない理由だってとっくに調べがついている。
「翔平君と美波ちゃんって中学時代から付き合ってるんでしょ……?別れようと思ったことはないの?」
「な、なんだよ、急に」
明らかに動揺している翔平にダメ押しにかかる。
「美波ちゃんってばどういうつもりなんだろっ。大好きな人を利用するなんて、カンナには無理だよぉ」
「大好きな人……?」
翔平の喉仏が上下する。
「カンナならそんなこと絶対にさせないよ」
そっと翔平の手を握り、つま先立ちして翔平の耳元でそっとささやく。
「カンナ、翔平君とはもっと早く出会いたかったなぁ……。美波ちゃんよりも……先に」
翔平が何かを言おうとしている。
それを察してカンナはパッと手を離すと、階段を駆け下りた。
「――カンナ!」
翔平の叫び声が背中にぶつかる。
同情に似た視線を投げかけられて慌てて首を横に振る。
そして、潤んだ目で翔平を見つめた。
「ホント辛いよ……。あの時の写真、学校の裏サイトに貼られちゃって。カンナパパ活してるとか色々なこと書かれて……。もうどうしたらいいのかわかんないの……」
「マジかよ……。写真ってまさか……美波が……?」
「そうだよ……。美波ちゃん、カンナのこと嫌いなんだと思う。だからあんな……」
唇を震わせてうつむくと、翔平がカンナの顔を覗き込んだ。
「おい、お前大丈夫か……?」
「うん、カンナは平気。それより、翔平君が心配なの……」
「なんでお前が俺の心配するわけ?」
「翔平君がこうやってお金を人から巻き上げるのも、美波ちゃんのせいでしょ?美波ちゃん言ってた。『翔平が欲しい物全部買ってくれる』って」
「……は?なんだよ、それ。美波がそんなこと言うわけないだろ」
信じられないという表情の中に感じるほんのちょっとの苛立ち。
「翔平君のこと本当に大切ならアプリで見つけたおじさんのことを脅す役割を翔平君にお願いすると思う?」
「それは……」
「美波ちゃんは翔平君の弱みを握って、利用しようとしてるんだよ」
翔平が眉間にしわを寄せる。
転校してくる前も転校してきてからもこっそり美波たちの身辺調査はさせてもらった。
翔平が美波に強く出られない理由だってとっくに調べがついている。
「翔平君と美波ちゃんって中学時代から付き合ってるんでしょ……?別れようと思ったことはないの?」
「な、なんだよ、急に」
明らかに動揺している翔平にダメ押しにかかる。
「美波ちゃんってばどういうつもりなんだろっ。大好きな人を利用するなんて、カンナには無理だよぉ」
「大好きな人……?」
翔平の喉仏が上下する。
「カンナならそんなこと絶対にさせないよ」
そっと翔平の手を握り、つま先立ちして翔平の耳元でそっとささやく。
「カンナ、翔平君とはもっと早く出会いたかったなぁ……。美波ちゃんよりも……先に」
翔平が何かを言おうとしている。
それを察してカンナはパッと手を離すと、階段を駆け下りた。
「――カンナ!」
翔平の叫び声が背中にぶつかる。



