真輝が連絡をくれるのは、まだ私が真輝の心にいる証拠。
何より、彼女は私だけだって公言してくれてるし。
私は真輝の『特別』な存在のはず。
昨日連絡くれなかっのは、きっと何か事情があったからに違いない。
そうよ。
だって私は特別だもん!
でも、文字を打つのは悔しいからスタンプを返す。
『了解』。
お昼休みになって、其々お弁当を持って移動を始めた。
私は、と。
「売店行ってくるね」
と、玲奈。
「あ、うん。私も行く」
「いいよ、すぐだし」
「俺も行くわ」
と、島田君。
2人はお財布を持って、さっさと行ってしまった。
玲奈に真輝も一緒にお昼する事を言いそびれちゃったな。
折角玲奈が気を使って登校してきてくれたのに、真輝と2人でお昼をする選択肢はなかった。
島田君もいるし、4人で食べるのも珍しい事ではないしね。
3人を待つ間、鞄からお弁当をとりだした。
玲奈の家はちょっと複雑なんだよね。
玲奈は、小さい頃にお父さんを亡くしてて、お母さんがシングルで養育している。
だけど、最近お婆ちゃんが転んで骨折してしまったとかで、玲奈ママはあっちとこっちを行ったり来たり。
プラス、自分の仕事もしているんだから、子供の私から見ても苦労人だと思う。
家庭がありながら、働いて介護って、本当大変だよね。
私の家は自営というのもあって、直でお父さんとお母さんを見ているから働く大変さが何となく、解る。
特に最近は、お父さんは朝から晩まで彼方此方駆けずり回ってるっぽいんだよね。
朝晩必ず顔を合わせていたのに、急にそれがなくなると、ただの偶然かもしれないけど、肌で異変を感じるっていうか……なんか違うぞって邪推してしまう。
何気に我が家は危機的状況なのだろうかとも察してみるけど、そうも見受けられないんだけど。
お母さんもいつも通りだから、推測でしかないんだけどね。
両親の力になりたいと思うけど、私には何ができるんだろう。
1人思案していると、玲奈と島田君が戻ってきた。
適当に机を寄せ合って着席すると、見計らったかのように真輝が現れた。
同時に、クラスの視線が一気に私達に集中する。
「どちら様ですかー?」
ツンとそっぽを向いて、棒読みで問いかける。
何より、彼女は私だけだって公言してくれてるし。
私は真輝の『特別』な存在のはず。
昨日連絡くれなかっのは、きっと何か事情があったからに違いない。
そうよ。
だって私は特別だもん!
でも、文字を打つのは悔しいからスタンプを返す。
『了解』。
お昼休みになって、其々お弁当を持って移動を始めた。
私は、と。
「売店行ってくるね」
と、玲奈。
「あ、うん。私も行く」
「いいよ、すぐだし」
「俺も行くわ」
と、島田君。
2人はお財布を持って、さっさと行ってしまった。
玲奈に真輝も一緒にお昼する事を言いそびれちゃったな。
折角玲奈が気を使って登校してきてくれたのに、真輝と2人でお昼をする選択肢はなかった。
島田君もいるし、4人で食べるのも珍しい事ではないしね。
3人を待つ間、鞄からお弁当をとりだした。
玲奈の家はちょっと複雑なんだよね。
玲奈は、小さい頃にお父さんを亡くしてて、お母さんがシングルで養育している。
だけど、最近お婆ちゃんが転んで骨折してしまったとかで、玲奈ママはあっちとこっちを行ったり来たり。
プラス、自分の仕事もしているんだから、子供の私から見ても苦労人だと思う。
家庭がありながら、働いて介護って、本当大変だよね。
私の家は自営というのもあって、直でお父さんとお母さんを見ているから働く大変さが何となく、解る。
特に最近は、お父さんは朝から晩まで彼方此方駆けずり回ってるっぽいんだよね。
朝晩必ず顔を合わせていたのに、急にそれがなくなると、ただの偶然かもしれないけど、肌で異変を感じるっていうか……なんか違うぞって邪推してしまう。
何気に我が家は危機的状況なのだろうかとも察してみるけど、そうも見受けられないんだけど。
お母さんもいつも通りだから、推測でしかないんだけどね。
両親の力になりたいと思うけど、私には何ができるんだろう。
1人思案していると、玲奈と島田君が戻ってきた。
適当に机を寄せ合って着席すると、見計らったかのように真輝が現れた。
同時に、クラスの視線が一気に私達に集中する。
「どちら様ですかー?」
ツンとそっぽを向いて、棒読みで問いかける。

