涼介が怒っていた。 言葉にしなくとも分かる。 ずっと一緒にいたんだから。 涼介の家に着くと 冷蔵庫からビールを取り出した。 それを俺の前に置くと涼介は 無言のままビールを飲み始める。 ふぅと短い息を吐くと 怒鳴る訳でもなく静かに 淡々と話し始めた。