大ちゃん先輩を抱きしめていると、耳に息がかかる。 身長が同じくらいだから、胸に顔を埋める経験は出来ないみたい。 「初めて瀬名ちゃんの心を見た気がする」 「わたし……」 大ちゃん先輩から離れて、改めてその顔を見た。 その瞬間に、どれだけ恥ずかしいことを言ってしまったのか気づいた。 「真っ赤になって。本当に可愛いな」 「からかわないでください!」 お互いにびしょ濡れ。 大ちゃん先輩が持っていた傘なんて、いつの間にか地面に落ちちゃってる。 わたし必死で、何が起こったのかわからなくなってる。