これは、やばいぞ

そう頭で思いながらも歩調を早めることはなく一定のペース(どちらかというとゆっくりめ)で足を動かす

自室の目覚まし時計の無機質な音が響いて自分が目を覚ました時にはもう時刻は9時半を過ぎていた

要は寝坊したのだ
まあ前の学校でもそんなのはザラだったのだが


転校早々、遅刻は、やばい


今度は小さく呟いた

だが、やはり足の回転の速さは変わらない
きっと自分の意志と体は比例していないんだと思う


__午前10時半、学校はまだ見えない