漢江のほとりで待ってる


由弦が入院してから、三ヶ月が経ち、退院の日を迎えた。

その当日、いつものように、美桜が病室を訪れると、そこに由弦はいなかった。

綺麗に整頓され、窓から優しい朝日が差し込んで、ベッドを照らしていた。

外は紅葉が色づき始め、木々の葉が寒々し気に風に揺らいでいた。

美桜は慌てて病院内を探し回った。

看護師に聞くと、朝早く、手続きを済ませ退院したという。

美桜は焦り、咄嗟に一条に連絡した。

それを知って一条は、急いで、珉珠や慶太、弦一郎に知らせた。

マーケティング部のみんなにまで知らせが渡った。

心当たりのある場所全て、必死でみんなは由弦を探したけど見つからない。

住んでいた部屋はすでに解約されていた。

由弦とは連絡もつかない。

その日から由弦は姿を消した。