由弦が本家にいた頃、この時同時にAwakenの会議室では、珉珠が訪れ、一条と会っていた。
「先日は突然すみませんでした。改めて私、高柳とは親友で学友の一条徹と言います」
「いえ、とんでもございません。でもびっくり致しました。専務とは大学時代一緒に、会社を立ち上げた仲だとか」
「えぇ、よくご存じで」
「はい。彼直接ではなく、雑誌で拝見したり、会社の方達の噂話で知りました」
「そうですか」
「それでお話とは何でしょうか?」
「はい。一刻も早く、高柳の信頼を回復したいと思っております!そこで青木さん!あなたに協力して頂きたく、連絡させて頂きました」
「協力!?どんな?」
「はい、実は…… 今回の盗作の件、あれはどうやら、兄の慶太氏やその秘書、椎名氏が絡んでいるかと」
「えぇ、何となく分かっていました」
「やはり、そうでしたか。実は昨夜、クリストファーから直々に電話がありまして」
「えっ!?」
「あまりにも代償が大き過ぎて、楽になりたい、救ってくれと」
「まさか……」
「はい。昨日、彼の所に由弦が現れたそうです」
一条はクリストファーとの電話の内容を、珉珠に詳しく話した。
「それで!?」
「その時、高柳が証拠を置いて行ったそうなんです。それをこちらに郵送するそうです」
「じゃ~、由弦は、潔白を証明できるのですね?」
「えぇ。でもそうなると、高柳グループは信頼と共に大きな損失を被るかもしれません。それと~高柳と慶太氏は、血の繋はありません。慶太氏がこの事実を知ってるか否かは定かではないですが、だから余計に、高柳が邪魔な存在なんだと思います。その秘密も隠そうと、雅羅夫人達は必死なんです」
「え!?どういうことですか!」
突然の話に、珉珠は動揺を隠せない。



