こんな人見知りなもので
せっかくここまで来たから…
などと飲食店に入るなど
到底、出来る訳もない。

よって、近場の
半日で往復できる場所か
どうしても昼を跨ぐ際は
軽食持参で行くことになる。

ちなみに、今日は、
近くに丘陵公園があると
ガイドブックに書いてあったので
クラブサンドを2つ
かばんに忍ばせている。

チラホラ幼い子供のいる
家族連れや、健康的なカップルが
景色の良い木陰を陣取っている。

…当然、私は、そんな
お一人様が悪目立ちしたり、
子供のオモチャが飛んでくる様な
場所は好まない。

少し広場から外れた
木陰のベンチを探し
収まるのだ。

余り人目がつかない場所は
逆に、犯罪に出くわしそうで
ごめんこうむりたい。

そもそも、そんなに長居を
するつもりもないのだ。

程よい場所のベンチに座り
水筒のお茶を飲み
安堵の息をつく。

クラブサンドの包装を解き
一口二口とかじり、咀嚼して
飲み込む事を無心に繰り返す。

こうして過ごしやすい気候のもと
ご飯を食べるというのも
なかなか良いものだ。

リラックスする私の視界に
若者のグループが映り込み
ムッとする。

…あれは、私の
御朱印帳デビューを
邪魔した一群ではないか。