お湯の用意出来ましたよ、とマリアの声が聞こえた。
ルイスが先程のようにシーラを抱いて風呂場へと連れていく。
「マリアさん、あとお願いします」
「わかりました。洋服はエイミーのもので良いですか?」
「ああ、助かる」
シーラを差し出して、ルイスはリビングへ戻っていった。マリアは腕まくりをして、シーラと向き合う。
「ひ、一人で出来る、ので」
「ささ、早く脱ぎましょうね!」
先程までシーラの素性を疑っていたマリアは活き活きとした様子でスポンジを持った。
ぎゃあぎゃあと風呂場から言い合う声を聞き、ルイスは段ボールを持ち上げる。



