シェヘラザード、静かにお休み


二人いる内の門番の一人が倒れた。立ち上がったのはルイスの方が速かった。
しかし、足が速いのはジャックの方だ。

門の近くからもうひとつ人影が現れる。門番を倒した一人が、ジャックの足音に気付いた。

なるほど、とルイスは合点した。
一人は城の内通者なら、簡単に入ることが出来るに決まっている。

「おい、気を付けろ」

「分かってる!」

拳銃を向けられたジャックが怯むことなく、門番に突っ込む。引き金を引くより先にタックルされた。

手から拳銃が離れ、カラカラと地面を回っていく。ルイスはもう一人を取り押さえた。