シェヘラザード、静かにお休み


「私はもうすぐ死ぬのよ」







考えていた。制服を脱がずに、いつも絡んでくる同僚を誘って西の門の内側に居た。

「魔女の話を信じるのか?」

「いや、あと一時間何もなかったら寮に帰るつもりだ」

「普通に門番も立ってるし」

ルイスと、この同僚、ジャックは西の門から少し離れた場所からそれを窺っていた。

ジャックもルイスと同じく派遣のようなもので、この城で働いている。明日は遅番なので、ルイスについてきたのだった。

「あんまり魔女と仲良くならない方が良いぜ。処刑日決まったって話だし、死んで祟られたら困るだろ」