シェヘラザード、静かにお休み


「私は革命に犠牲は必要なんて思ったことはないし、実際彼らは勝手に死んだだけよ。ある意味、この国に殺された被害者かもしれないけれど」

「冷たい言い方をする」

「生死がどうして重視されるのか、私には分からないわ。尤も、あのときあの子が亡くなるまでは、私もそんな風には思っていなかったけれど」

「生きていないと、何もできない。死人に口なし、だ」

「生きてるから偉いとでも? そんなの生きてる人間の幻想よ」

それこそ冷たく、シーラは言い放つ。

「じゃあお前はどうして生きてるんだ」

「ルイス、初めて面白いことを言ったわ」

ふふ、とシーラは心より楽しそうに笑った。